こんにちは、管理人です。
久々の更新です。
今回は『日本人が知らない世界標準の働き方』の書評をしていきます。
感想を一言で言うなら日本の常識は世界の非常識ですかね。
いくつかのトピックに分けて書評していきます。
トピック
- 世界的ベストセラー『ワーク・シフト』に対する見解
- 年功序列と終身雇用によって生産性が下がる
- 世界の富はどこに向かっているのか
- やりたい仕事ではなく求められる仕事を選べ
- お金持ちのライフスタイル
Contents
世界的ベストセラー『ワーク・シフト』に対する見解
ボクもワーク・シフト(リンダ・グラットン著)を昔に読んだことがあります。
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当時の感想としては、このまま何もしないで会社の仕事をし続けることに不安を覚えました。
自分のやっている仕事が定年まで存在しない、付加価値が生まれない仕事だと感じ、会社が推奨する資格の勉強を一切しなくなりました。
世界ではこの本は日本ほど流行らなかったそうです。
理由としては海外ではすでにギグワーク(プロジェクト毎に仕事を行い、収入を得る働き方)が浸透していて、ワーク・シフトの考え方はなんとなくイメージできるから、だそうです。
ボクも会社に依存しない働き方を模索していて転売、投資、そしてこれから知的労働スキルを高めるよう努力することにしました。(この本を読んでからこまめに書店に足を運び社会の変化を自ら得ようと生き方を変えました)
年功序列と終身雇用によって生産性が下がる
ボクも会社で働いているからわかることですが会社のシステム変化が遅いことに嫌気がさしています。
具体的には、『在宅勤務を推奨しているのにそれに対応したインフラが整っていない』
『オンライン会議ができなくて、結局オフライン会議を続けている』
『時差出勤の概念がないので、人が居ない時間帯を狙って出社するとその時間は定時時間外ということでサビ残扱いされる』
など働きにくさが浮き彫りになりました。
デジタルスキルが求められているのに会社がそれに対して理解を示さないこと、
働き方が変わったのだから個々人がそれに順応できるよう自己研鑽すればいいのですがそれがなかなかできないのです。
本書では空気を読んでいるから革新が起きないと言われています。
日本人は周りと協力して仕事を行う雰囲気があります。一緒に残業する、他の人が仕事が遅れていたら手伝って上げるなど
ボクは自分勝手な性格だからかもしれませんがこういった周りと一緒に同じことをやる考え方が好きではなりません。
むしろ周りがやっていないことに対して魅力を感じ、それを極めようとします。
会社内ではほとんど話が合わない投資や副業、節税などはかなり詳しいです。
本書を読んで自分の考えは間違っていなかった、と感じることができました。(会社員である以上それではダメなのは分かっているのですが。。。)
世界の富はどこに向かっているのか
本書では世界の富についても書かれていて、富は富裕層に向かっているそうです。
日本でも最近、格差社会と言われていますが世界でも格差はどんどん広がっています。
トマ・ピケティの『21世紀の資本論』というベストセラー本にも書かれていますが、資本収入>労働収入が資本主義世界では真理となっています。
日本人のマネーリテラシーが低いと言われることに『投資は損する』とか『働かないでお金をもらうなんてダメだ』と、労働することが正義であり美徳とされています。
しかし上記の本によると働けば働くほどどんどん貧乏になっていく、ことを意味しています。
今でこそボクの中で腑に落ちているので理解できますが、このことをはじめて知ったときは「いままでの自分の労働は何だったんだ?」と感じて、とても後悔しました。
今後はさらにグローバルな世界になっていくため、ただ生活を守るためだけに働くことをやり続けていくと取り返しのつかないことになりそうです。
やりたい仕事ではなく求められる仕事を選べ
2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ(ビーターディアマンティス著)によれば、今後AI革命が起きてほとんどの仕事はAIによって置き替われると言われています。
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つまり付加価値のない仕事はどんどん淘汰されて失業してしまいます。
今流行りの「Uber Eats 」
これはすぐに稼ぐためのツールでは良いですが一生やり続けたいと思っている人はいないでしょう。
ドライバーと会社との関係は業務提携という形を取っていて、個人事業主扱いになります。
もちろん労使協定も結ぶこともできずドライバーはUberからありえないほど安い金額で請け負って仕事をこなしています。
今後はこういった単純な仕事はAIに置き換えられるはずです。
話が脱線しましたが誰もができる仕事というのは求められる仕事とは違います。
求められる仕事は「人の悩みが解決する仕事」「人が便利を感じられる仕事」などが考えられます。これを付加価値の創造といいます。
現代用語では「マーケティング」とも言われていて知的労働であり、これがAIに置き換われにくい仕事であるとされています。
今の仕事は付加価値が想像されているのか、人々の役に立っているのか、こういったことを日々考えておくことが大事になります。
お金持ちのライフスタイル
最後にお金持ちのライフスタイルについて考えておきましょう。
これも日本と世界との間で大きな勘違いがあるのですが、日本では会社で出世して社会的地位が上がっていくのがお金持ちになることの最適解に扱われていますが、世界では非常識とされています。
特に若い世代を中心に世界では「FIRE」という早期リタイアメントがブームになっていて、できるだけ早くビリオネアになって仕事をしないで暮らしていく動きがあります。
世界標準の価値観を持っておくことで日本の常識が大きく変わるきっかけになります。
本書では資産収入を築き上げていくこと、節税スキルを身につけること、ライフスタイルは質素に暮らすことを心がけることが書かれていて、ボクが今まで勉強してきたこととそんなに変わりはなかったです。
書評と書いておきながら自分の意見が大半を占めてしまいました。
僕たちの世代では「失われた30年世代」と言われていて社会人になってから一度も安定な生活というものは味わったことがありません。
そしてこのまま働き続ける人生を続けていても現状は打破できないと思います。
そんな疑問を持っている人間が「何かがおかしい」と感じて変化を感じなければ、社会の変化が分からないまま一生働き続けて終わりになってしまいます。
高度成長期であればそれが人生の充実になって悔いのない人生を送れると思いますが、身を粉にして働いていて努力しているのにそれが間違っていて成果がでないのであれば、自分のマインドを変えるしかないと思います。
一人でも多くの人がその変化に気づいてもらえたら良いと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。